阿波スピンドル株式会社

「海外の企業と競合する製造業は、組織の合理化が不可欠。FileMaker を活用することで、業務プロセスの効率化を支援する総合経営管理システムを短期間で構築することができました」

テーブルと画面とがシームレスに連携する FileMaker によって、
シンプルな総合経営管理システムを構築

業務プロセスの合理化を推進しつつ、データベースに情報を集約し、迅速な経営の意志決定を実現

阿波スピンドル株式会社

概要

  • シンプルな総合経営管理システムを構築。業務で発生するすべての情報を蓄積することで会社全体の見える化を図り、迅速な経営の意志決定を実現する

業種

  • 繊維機械部品メーカー
  • 130 名

ソリューション

  • FileMaker を活用して、業務のプロセスを一つのテーブルに収めた、シンプルかつ効率的な総合経営管理システムを構築

利点

  • 「組織の合理化」
    • システムによる業務プロセスの標準化
    • 帳票入力作業の効率化
  • 「経営戦略への活用」
    • データの蓄積による組織全体の見える化
    • 経営指標としてタイムリーに活用

システム構成

  • FileMaker Pro
  • FileMaker Server Advanced

システム開発パートナー

FileMaker Pro を使って、理想とする総合経営管理システムを
圧倒的な短納期で開発

スピンドルと呼ばれる繊維機械などに使用される精機部品の製造する繊維機械部品メーカー、阿波スピンドル株式会社。日本を代表する清流・吉野川の南岸に位置する徳島県吉野川市を本拠に、明治元年の創業から一貫してスピンドルの製造を行なってきました。技術と伝統に裏打ちされた高品質なスピンドルは、製品によっては 9 割以上の国内シェアを誇り、アジア地域にも進出しています。

「我々のような中小企業は、会社のすべてのリソースをムダ取りし、筋肉質な組織に改善する必要があります。特に、海外の競合企業と戦う製造業の場合、品質を保ちながらギリギリまで業務を効率化してコスト競争力を高めなければ、勝ち残っていけません。そのためには、組織の全体最適が不可欠なのです」と同社の木村雅彦 代表取締役は組織の合理化の重要性を語ります。

その言葉通り阿波スピンドルでは、組織の全体最適を行なうための取り組みを積極的に行ってきました。WBS(ワーク・ブレークダウンストラクチャ)の実施や、ISO9001、ISO14001、OHSMS18001 といった品質や環境のマネジメントシステムの経営への取り入れを強化するため、業務プロセスの改善と組織の見える化を 2009 年から約 2 年間かけて推進し、「筋肉質な組織」の基礎作りを行ないます。そして、その基礎の上にシステムによって業務の標準化を目指し、2012 年 1 月より総合経営管理システム導入を行ないました。

総合経営管理システムの開発・導入を担当した 高知システムズ の浜田準一氏(現・株式会社アクワネクス代表取締役)は、「経営戦略に基づいた正しい業務プロセスを構築した上で、それを継続的に支援する仕組みとして総合経営管理システムの役割がありました」と、システム導入に先立って行なった業務プロセスの改善と組織の見える化の重要性を強調します。

高知システムズは、「他のベンダーに比べて圧倒的な短納期で、当社の理想に適うシステムを提案していただきました」と木村代表が語るほど、阿波スピンドルに最適な総合経営管理システムを迅速に開発することができました。システムの開発にあたり、高知システムズが選択したのが、FileMaker だったのです。

業務のあるべき姿をシンプルに提案する上で、FileMaker は理想的なプラットフォームでした

―― 浜田準一氏

業務のプロセスを一つのテーブルに収めることで
テーブルと画面とがシームレスに連携する FileMaker の強みが活きる

「アプロス」と名付けられた阿波スピンドルの総合経営管理システムは、できる限りムダをそぎ落とし、シンプルな画面に設計されました。「最適化された業務には、余分な画面は必要ありません」と浜田氏は、業務プロセスの改善が行なわれたことによって、システムが提供すべき機能は明確になったと振り返ります。そして、「業務のあるべき姿をシンプルに提案する上で、FileMaker は理想的なプラットフォームでした」とシステム開発に果たした FileMaker の特性を指摘します。

従来の基幹業務システムでは、引き合いや見積もり、受注ごとにテーブルを作ることが一般的と言えます。しかし、システム構築にあたって浜田氏は、全体最適化されたシンプルな業務プロセスでは、データベースの構造もシンプルにするのが最適であると浜田氏は考えました。そこで、FileMaker を使い業務のプロセスを一つのテーブルに収めることで、生産効率の向上を実現したのです。

「たとえば、営業であれば、販売計画から提案、引き合い、見積もり、受注と続く業務の流れを、一つのテーブルの中で表現しました。そうすることで、余計な画面を見たり、別のテーブルに入力したりする手間を省き、シンプルな帳票入力作業ができるようになります。ここまでやることで、テーブルと画面とがシームレスに連携できる FileMaker の本当の強みが活きてくるのです」(浜田氏)

FileMaker の特性を活かすことで、煩雑なテーブル入力を解消し、従業員の業務プロセスの効率化を支援する総合経営管理システム「アプロス」が 10ヶ月という短期間で完成しました。「アプロス」には、阿波スピンドルの 3200 にも上る業務プロセスのすべてをモデリングし、情報を管理、発生するデータを大福帳データベースに集約することで、経営に必要な情報をタイムリーに取り出せる仕組みが構築されています。

FileMaker に企業情報を蓄積し、経営指標としてタイムリーに活用

「アプロス」は今年稼働したばかりですが、システムによる業務の標準化がもたらすメリットは早くも現れていると木村代表は考えています。

「システムによって、データベースに記録を残せるようになったことが非常に重要です。記録が残っていなければ、その後の業務改善、経営改善にも繋がりません。営業活動、経営活動のログを残すという点ではかなり効果を発揮していると思います。業務効率を向上させるために、生産から事務に至るまで、日常業務の入力作業を削減し、5 人分の作業時間を削減することが当初のシステム導入の目標でした。現状、まだそこまでは至っていませんが、業務効率が向上したという声が、間接部門のスタッフを中心に上がっています」(木村代表)

また、業務で発生する情報を大福帳データベースに集約することで、経営に必要な情報をタイムリーに取り出せる仕組みが構築されています。データベースに阿波スピンドルの様々な企業情報を蓄積していき、経営判断のための情報として活用したいと木村代表は語ります。

「先行指標に基づいた活動状況を瞬時に把握し、即座に販売戦略を立てることができなければ、海外の企業と対等に渡り合っていくことができません。今回、構築した大福帳データベースに情報を蓄積していくことで、今後の経営指標に役立てていきたいと考えています」(木村代表)

総合経営管理システム「アプロス」の導入によって、阿波スピンドルでは生産量、販売・仕入れ、利益といった月次での決算や KPI が、以前より素早く取り出せるようにもなりました。基幹系システムに FileMaker を用いて、迅速なシステム開発と高い ROI を実現した阿波スピンドルの先進的な取り組みは、様々な企業にとってシステム開発の大きなヒントとなることでしょう。

FileMaker カスタマ・ストーリー

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