ビルダーズ・エナジー・レイター

FileMaker プラットフォームで住宅のエネルギー効率と不動産の価値が上昇

住宅エネルギー評価会社が、住宅のエネルギー効率測定にかかる時間を 20 パーセント削減

国の認定を受けた住宅エネルギー評価会社、ビルダーズ・エナジー・レイターが、より正確かつ迅速に対応するため、現場でのデータ収集を自動化

概要

  • 国家認定の住宅エネルギー性能評価会社が、iPad 用のカスタムビジネスソリューションを用いて、データ収集・分析の効率と正確性を改善

業種

  • 住宅エネルギー効率
  • 建築 / 不動産

ソリューション

  • デスクトップおよび iPad からアクセス可能な FileMaker ベースのエネルギー検査管理ソリューションを作成

利点

  • 20 パーセント予測の評価時間短縮
  • 紙によるプロセスとデータの再入力を排除
  • インテリジェントフォームの使用によるデータの正確性の向上
  • 修正が必要な、不十分な状況をほとんどリアルタイムで伝達
  • 効率とサービス品質の向上
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建物検査員は FileMaker Go for iPad と FileMaker プラットフォームを利用して、現場で簡単にエネルギー効率情報を収集し、伝達することができます。

エネルギー効率が住宅の価値にとってますます重要な要素になるにつれ、開発業者も住宅所有者も同じように、断熱と気密に投じた金額が実際に期待通りの結果を生んでいることを確認する必要があります。そしてそれがまさにビルダーズ・エナジー・レイターが行っていることです。この会社では、FileMaker プラットフォームを使用して、iPad 上でカスタム FileMaker ソリューションを動かしています。ビルダーズ・エナジー・レイターは、iPad 向けカスタムビジネスソリューションを FileMaker プラットフォームで作成し、住宅性能データの収集と分析の処理を簡素化しました。

「FileMaker を iPad に搭載し、現場でとったデータを直接モデリングソフトウェアにインポートします。紙は必要ありません」と、ビルダーズ・エナジー・レイターの評価管理者であるチャールズ・バラード氏は語ります。「その結果、時間を大幅に節約でき、建築を続ける前に修正しなければならない不十分な状況などがあれば、お客様に即座に伝えられるようになりました。」

ビルダーズ・エナジー・レイターは、住宅エネルギー評価会社で、EPA の ENERGY STAR® プログラム、住宅エネルギーサービスネットワーク(RESNET)の住宅エネルギー評価システム(HERS)、および USGBC の LEED システムによって国の認定を受けています。断熱材の施行を事業とする、キー・インシュレーション(テキサス州サンアントニオ)の子会社として設立されたビルダーズ・エナジー・レイターは、2006 年以来、サンアントニオとオースティンで 6,500 棟以上の新築住宅を評価してきました。建築主は、自分の家のエネルギー効率がどのくらいになるのかを前もって知り、必要な断熱や気密を整えたいと考えるので、ビルダーズ・エナジー・レイターのシステムはキー・インシュレーションの売上を伸ばす魅力的な要因になりました。サンアントニオとオースティンにおけるキー・インシュレーションの新築住宅断熱市場占有率は、2005 年には約 4 パーセントだったものが、2012 年には約 12 パーセントまで上昇しています。

紙を使ったプロセスを排除

FileMaker プラットフォームをベースにしたソリューションを作成するまで、ビルダーズ・エナジー・レイターとキー・インシュレーションは記入用紙を用いて現場で住宅性能データを記録し、あとで用紙をスキャンして本社にあるデータベースに取り込んでいました。しかし、システムにはインテリジェントデータ収集機能が備わっていなかったので、記入用紙をもう一度プリントアウトし、手作業でデータをモデリングソフトウェアに入力する必要がありました。

「以前のシステムは、控えめに言っても、あまり効率的なものではありませんでした」と、バラード氏は話しています。現場で簡単に作業できる記入用紙を作るには、長い時間がかかりました。そしてモデリングソフトウェアにデータを再入力すると、二度手間になるだけでなく、エラーの発生率も高くなりました。また、プロジェクト状況は最新のものとは言えない情報に基づき、一定の作業が完了したかどうかを判断する社員に任されていました。「リアルタイムの状態を反映するデータに基づいたプロジェクトステータスが、どうしても必要でした。」

FileMaker のおかげで、業界の最新の動向に基づき、提供する製品やサービスを作成または変更するソリューションを短時間で更新することができます。そのため、ほとんどどんな種類の検査手順にも対応でき、ソリューションの修正のために、プログラマーは必要ありません。また FileMaker プラットフォームでは、デスクトップ PC や Mac、iPad、iPhone と、作業に最適な機器を使用することができます。それらがすべて、効率の向上と、お客様に対するサービス品質の向上につながっています。

— チャールズ・バラード氏、ビルダーズ・エナジー・レイターの検査管理者
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FileMaker ソリューションは柔軟性に富んでいるので、検査員は建物の住所や具体的な状況など、詳細情報を追加することができます。

現場からオフィスへ効率向上を促す

住宅エネルギー評価要件は、RESNET、環境保護庁(EPA)、および米国グリーンビルディング協議会(USGBC)によって規制されており、これらの要件はすべて新しい政策や建築科学の最新の知識に応じて頻繁に変更されます。そうした動的なビジネス環境に適応するため、バラード氏とそのチームは、エネルギー評価プログラムを合理化するテクノロジー・ソリューションを探しはじめました。

「業界の協議会から伝えられる最新情報を現場スタッフが使用する記入用紙に反映できる、検査管理システムが必要でした。また正確さと対応の速さを改善するために、現場のデータをもっと効率的に記録する必要がありました」と、バラード氏は話します。

そこでバラード氏は、FileMaker Business Alliance の Platinum メンバーである開発会社、アラマークテクノロジー(テキサス州サンアントニオ)のリソースを活用し、カスタマイズされたエネルギー検査管理ソリューションを作成しました。そのソリューションはアラマークのデータセンターでホストされた FileMaker Server 上で実行されます。一方で、ビルダーズ・エナジー・レイターは現場スタッフに FileMaker Go for iPad がインストールされた iPad を渡し、スタッフが各自 FileMaker 情報を見られるようにしました。FileMaker Go for iPad は App Store からダウンロードできる無料の FileMaker クライアントです。ビルダーズ・エナジー・レイターでは近く iPhone も利用できるようにする計画で、無料の FileMaker Go for iPhone を使用する予定にしています。

FileMaker プラットフォームの機能を活用したビルダーズ・エナジー・レイターの検査管理システムによって、会社は最新の規制に基づく新しいタイプのエネルギー評価サービスを作成するとともに、最新の業界規制に準拠するために実施しなければならないプログラム固有の作業もリンクさせることができます。それぞれの作業とその要件は、その作業を適切に実施するために必要なスキルセットにも関連付けられ、該当する認定を受けた社員に割り当てられます。セットアップは FileMaker Pro クライアントを使用する Mac および Windows のデスクトップで行われ、情報は中央の FileMaker Server に保管されます。

現場の検査員が各自の iPad にログインすると、すぐにその日の作業が示されます。各作業が完了するごとに、そのデータは FileMaker Server にアップロードされ、会社のモデリングソフトウェアに直接エクスポートされます。モデリングソフトウェアは住宅が消費するエネルギーの量を試算します。オフィスにいる社員は、FileMaker Pro 12 を使用してインターネット経由でデスクトップからエネルギー検査管理ソリューションにアクセスします。

バラード氏は次の点を指摘しました。「工事は、まず断熱材、次に乾式壁と、一定の手順に沿って進みます。そのため予定通りに作業が完了していなければ、あとからデータを取ることはできません。FileMaker を使用すると、すべての作業の予定を立て、時間通りに完了させることができるので、手順に間に合わないことはありません。」

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FileMaker のソリューションによって、建物検査員は建物の向きなどの詳細情報を、現場で把握することができます。

動的な環境に適応

住宅建築では、たった 1 日の遅れでもコストが上昇することがあります。バラード氏は、従来は 5.3 時間だった住宅評価の平均所要時間が、FileMaker プラットフォームと FileMaker Go for iPad を使用することで最大 20 パーセントも短縮できると予測しており、次のように話しています。「最も改善できたのは管理の分野です。記入用紙のスキャンと、モデリングシステムへのデータの再入力が不要になりました。さらに、インテリジェントフォームの使用によって正確性も向上しました。インテリジェントフォームは、必要に応じて変更可能なデフォルトのデータを検査員に示すとともに、情報が正確かどうかを確認するために変更箇所を検討する機能を備えています。」

現場の検査員全員が iPad を持っているので、異常な状態があれば写真を撮って状況をよりよく伝えることができるため、現場への往復が減りました。撮影された写真は自動的に正しい形式で保管され、適切なプログラムにリンクされます。

手作業でデータを入力することなく、現場のデータの多くがモデリングソフトウェアに直接インポートされるため、より短時間で、より完全な情報が提供され、オフィスにいる評価担当員にとっても役立っています。

バラード氏は、FileMaker プラットフォームがビルダーズ・エナジー・レイターの検査プロセスにもたらした最も重要な機能のひとつは、適応性だと考えています。「FileMaker のおかげで、業界の最新の動向に基づき、提供する製品やサービスを作成または変更するソリューションを短時間で更新することができます。そのため、ほとんどどんな種類の検査手順にも対応でき、ソリューションの修正のために、プログラマーは必要ありません。また FileMaker プラットフォームでは、デスクトップや iPad、将来的には iPhone と、作業に最適な機器を使用することができます。それらがすべて、効率の向上と、お客様に対するサービス品質の向上につながっています。」

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