茅ヶ崎 Twitters
(チガツイ)

ツイッターで地域交流、地域貢献 ――
FileMaker Pro をベースに
iPhone、iPad と FileMaker Go を活用し、
イベントをスマート&スピーディーに運営

ツイッターで地域交流、地域貢献 ――

FileMaker Pro をベースに iPhone、iPad と FileMaker Go を活用し、イベントをスマート&スピーディーに運営

THINK GRAPHIC DESIGN
遠藤 祐紀 氏

プロフィール

  • プロギタリストとして数年間全国コンサートツアーをサポートした後、茅ヶ崎駅前にご自身お気に入りのバーを開店し茅ヶ崎の地域ポータルサイトを開設する。現在は Web デザインやシステムコンサルティング、プログラミングなど幅広い分野で活躍中。

    http://www.shonan134.com/

システム構成

  • FileMaker Pro Advanced
  • FileMaker Go for iPhone
  • FileMaker Pro Advanced
  • Mac OS X, iPhone, iPad

ソリューション

  • FileMaker Pro でイベント用のデータベースアプリケーションを開発し、iPhone、iPad 上の FileMaker Go から利用

利点

  • 容易な開発環境と、短い開発期間
  • イベント運営の大幅な効率化を実現

神奈川県茅ヶ崎市を拠点とするツイッターのグループ、茅ヶ崎 Twitters(チガツイ)。
そのメンバーは 500 人を超え、オフ会などのイベントには 200 人以上が集まることもあります。
イベントを主催する遠藤氏は FileMaker Pro と FileMaker Go を活用。FileMaker Pro でアプリケーションを開発し、iPhone、iPad 上の FileMaker Go からそのアプリケーションを利用することで、イベント運営に欠かせない受付や会計業務の大幅な効率化を実現しています。

盛り上がる茅ヶ崎 Twitters。
グループの運営に FileMaker は欠かせない

茅ヶ崎 Twitters(チガツイ)は茅ヶ崎在住者を中心にしたツイッターのグループ。活動開始して 2 年ほどで 500 名以上が参加しており、まだまだ増えています。チガツイのコアメンバーであり、オフ会などのイベントを主催する THINK GRAPHIC DESIGN の遠藤祐紀氏は次のように言います。
「ツイッターはこれまで知り合うチャンスのなかった人同士を結びつける上で有効なツールです。しかしツイッター上で会話するだけでなく、実際に会わなければ話が広がらないし、人間関係も深まっていきません。そのため新年会や忘年会、地引網大会などのイベントを年数回開催しています。大規模なイベントでは 200 人以上が集まり、みんながリアルに会って楽しい時間を過ごすことで、利用するお店も含めた地域全体を盛り上げることができます」。

従来、地元のコミュニティ活動はどちらかというと高齢者を中心に展開されてきましたが、チガツイが広がり出してからはツイッターの主要ユーザー層である 30 代の人々も積極的に活動するようになったそうです。こうしたコミュニティ活動は防災など、地域をより安全・快適にしていくことにつながります。

また、茅ヶ崎に移り住んだものの、なかなか地域の友達ができなかった人たちが、チガツイによって数十人の友達ができ、楽しい生活を送っている例も多いそうです。

さらに釣りや自転車、ジョギング、サーフィン、畑、IT などの「分科会」が次々と生まれ、それぞれのオフ会も盛んに行われています。

きわめて活発に活動するチガツイですが、運営はあくまでコアメンバーたちによるボランティア。メンバー同士の交流を通して自然発生するビジネスを否定はしていませんが、営利を目的とはしていません。しかし 500 人を超えるメンバーの情報を管理し、大規模なイベントを仕切るには大変な時間と労力がかかるはず。

そこで遠藤氏は FileMaker を活用し、チガツイを運営する作業を大幅に効率化しています。「FileMaker なしでのチガツイ運営は考えられない」と遠藤氏は言い切ります。

現場のニーズを満たすものを、自分の思考に沿って思い通りに作ることができるのが FileMaker Pro の最大の特徴です。欲しいものが欲しい形で手に入る。しかも、そうしたアプリケーションを FileMaker Go で持ち出し、使うことができる。実際のイベント会場では主催者の一人がノートパソコンを、あとの二人が iPhone と iPad を使って受付と会費の徴収を行うことができるのでとても効率的です。データはリアルタイムで共有されているので、会費の徴収も 1 円の狂いもなく正確。これほど現場で役立つものかと、私自身驚いています

遠藤 祐紀 氏 ― THINK GRAPHIC DESIGN

FileMaker Pro と FileMaker Go で
イベント運営の大幅な効率化を実現

遠藤氏は 1996 年、茅ヶ崎の地域ポータルサイトを立ち上げました。その際、大きな役割を果たしたのが FileMaker Pro。飲食スポットや観光スポットなどの膨大なデータを扱い、Web で公開する必要がありましたが、FileMaker Pro によってそれまでの CGI では考えられなかった容易な開発環境と、短い開発期間を実現。大量のデータ管理と変更にも大きな威力を発揮しました。

また、2000 年、サザンオールスターズの「茅ヶ崎ライブ」を実現させるための Web 署名活動の仕組みも FileMaker Pro を使って構築。5000 人以上の署名を獲得し、いまや伝説となっている「茅ヶ崎ライブ」実現に貢献しました。その使いやすさ、優れたインターフェース、カスタマイズの容易さ、柔軟性、拡張性は当時から際立っていましたが、その特長は、バージョンアップを重ねた現在の FileMaker Pro にもしっかり受け継がれていると遠藤氏は指摘します。

遠藤氏は、より高度な開発機能を備えた FileMaker Pro Advanced を使っています。メンバー情報の管理とイベントの出席者管理、画像入りネームプレートの作成ができるソリューションのほか、受付、会費の徴収、領収書発行のアプリケーションも、自ら開発しました。

さらに、FileMaker Go をインストールした iPhone、iPad を活用して、イベント運営の大幅な効率化を実現しています。その活用法を詳しく見てみましょう。

ツイッターのイベントに欠かせない
画像入りネームプレートもすばやく作製

ネームプレート作製画面
拡大表示

各種イベントの告知はツイッターによるイベント告知、出欠管理のサービス TwiPla(ついぷら)などを使って行います。参加表明してもらったメンバーには、改めて、正式申し込み用の URL を連絡します。そこでは申し込みフォームに必要な情報を入力してもらい、そのデータを FileMaker Pro で作成したデータベースにインポートして出席者の管理を行います。

ツイッターのイベントで欠かせないのがユーザー名と画像(アイコン)入りのネームプレート。ツイッター上では本名ではないユーザー名と画像でコミュニケーションしているため、画像入りのネームプレートがないと実際に会っても、誰が誰なのかわかりません。また、画像は各ユーザーが頻繁に変えるため、イベント前には常に最新のものに更新しなければなりません。以前は一人ひとりの画像をペイントソフトで貼り込んで作っていたため、大変な手間と時間がかかっていました。

そこで、遠藤氏はツイッターの API を使ってアイコンが保管されている URL 情報を取得し、FileMaker Pro のなかで Web ビューア機能を使って表示させました。その後、各レコードのオブジェクトフィールドにその画像をドラッグ&ドロップして取り込むことで、スピーディーに画像入りネームプレートを作製できるようにしました(右画面)。

しかも、FileMaker Pro のスクリプトトリガの機能を活かし、レコードを切り替えたときに、その会員レコードにまだアイコンが登録されていない場合には、自動的にツイッターの API に働きかけて画像を Web ビューアで表示するようにしています。これにより、アイコンの画像データを取り込む作業効率が一層向上しました。

FileMaker Go でイベント用の DB アプリケーションを利用。
迅速で正確な運営が可能に

200 人を超えるイベントの受付や会費の徴収を管理するのには大変な手間がかかります。一次会は出席するが二次会には出席しなかったり、逆に二次会だけしか出席しなかったり、遅れて到着したりするなど、これだけの大人数を紙と電卓を使ってさばくのは至難のわざです。そこで遠藤氏は、受付と会費の徴収、領収書の発行を管理するアプリケーション「Chigasaki Twitter's Register App」を FileMaker Pro Advanced で開発しました。

会場に持ち込んだノートパソコンに入った FileMaker Pro Advanced で「Chigasaki Twitter's Register App」のデータベースファイルをホストして、モバイルルータなどを介して iPhone と iPad 上の FileMaker Go から共有。受付と会費の徴収、領収書の発行をノートパソコンでも iPhone と iPad でも行うことができます。iPhone と iPad 側で行われた処理はノートパソコンのデータベースファイルに即座に反映されます。

それでは実際の iPhone の画面を見てみましょう。
(画面①~⑬参照)


これほど完成度が高く、使いやすく、美しいアプリケーションを遠藤氏はわずか 3 日で作り上げたというのですから驚きです。
「現場のニーズを満たすものを、自分の思考に沿って思い通りに作ることができるのが FileMaker Pro の最大の特徴です。欲しいものが欲しい形で手に入る。しかも、そうしたアプリケーションを FileMaker Go で持ち出し、使うことができる。実際のイベント会場では主催者の一人がノートパソコンを、あとの二人が iPhone と iPad を使って受付と会費の徴収を行うことができるのでとても効率的です。データはリアルタイムで共有されているので、会費の徴収も 1 円の狂いもなく正確。これほど現場で役立つものかと、私自身驚いています」と遠藤氏はいいます。

今後は iPad を使って来場者自身に画面に触れてもらい、主催者側と来場者側が向き合った形でコミュニケーションしながら、受付や会費の徴収を行いたいと考えています。ここで特に注目したのが、FileMaker Go 1.2 for iPhone & iPad で追加された署名キャプチャの機能。遠藤氏は早速、この機能を追加しました。受付時、iPhone や iPad に、例えば『◯◯様 確かに会費として 7,500 円を徴収させていただきました。お間違いなければ以下に署名をお願いいたします』と表示して、確認の署名をもらうことで会費の徴収ミスをなくすことができたと言います。さらに、その署名データを含める形で、即時に領収書メールを送信することを考えています。手書きの署名が貼り込まれたメールを受け取ることで、温かみが出せるとともに、丁寧な作業を行っている印象を持ってもらえるからです。

次回以降、iPad 3 台をフロントに配置し、来場者自らが、iPad にタッチしてチェックインしてもらい、チェックインと同時に、リレーションしているデータから高速ラベルプリンタでネームカードを印刷することを考えています。
「これからもチガツイで知らない人同士を結びつけ、地域全体をもっともっと盛り上げていきたい。そのための重要なツールとして FileMaker は欠かせませんし、さらに活用していきたいですね」と遠藤氏は力強く語りました。


最近開催されたオフ会の様子。今回も FileMaker Pro、FileMaker Go、受付、会費の徴収、
領収書の発行を管理するアプリケーション「Chigasaki Twitter's Register App」が大活躍。
金額の変更、参加形態の変化、飛び入り参加などに柔軟に対応することができました。
受付開始から 40 分程度で全員がチェックイン、データや徴収金額の間違いなどは一切なく、完璧でした。

FileMaker カスタマ・ストーリー

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