グッド・ウィーブ インターナショナル

著名な国際非営利団体がFileMakerソリューションを利用して、手織りカーペット産業における児童労働者の数を75%削減

ノーベル平和賞受賞者であるカイラシュ・サティヤルティ氏が設立したグッド・ウィーブ インターナショナルが、年間3,500回の検査にFileMakerを利用
 

概要

  • 非営利団体のグッド・ウィーブはFileMakerのカスタムソリューションを使用して、手織りカーペット生産の現場から児童労働を減らす取り組みをしています。これを受けて、団体の創設者であるカイラシュ・サティヤルティ氏は2014年のノーベル平和賞を受賞しました。

業界

  • 非営利団体(NPO)

ソリューション

  • FileMakerのカスタムソリューションによって、資金調達、メディア・アウトリーチ、業務上の連絡を管理し、組織を効率化しています。また3カ国にいる45名の現場職員のデータ収集を整理統合するのにも役立っています。

利点

  • 堅固なデータ管理機能を提供するFileMakerのソリューションは、ネパール、アフガニスタン、インドで手織りカーペット生産に携わる児童労働を、100万人から25万人と四分の一に減らすのに役立ってきました。
Intro

2014年のノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティ氏は、1980年代に極度の暴力にさらされていた子供たちを解放するための平和的な救出活動を実践し、南アジア全域で子供を隷属状態から救い始めました。ある救出活動のあと、家に戻る列車に乗ろうとしたとき、サティヤルティ氏は何十人もの子供たちが仲買人に連れられて手織りカーペット工場に向かうのを目にしました。

グッド・ウィーブ設立のきっかけとなったのは、この瞬間でした。グッド・ウィーブは世界の主な消費先進地域と共に、ネパール、アフガニスタン、インドなどの主要カーペット生産地域の生産現場における児童労働の撲滅に取り組む非営利団体です。創立から20年の間に、グッド・ウィーブは「カーペット・キッズ」と呼ばれるカーペット工場で働く児童の数を75%削減することに成功しました。その活動で重要な役割を果たしたものの1つがFileMakerのカスタムソリューションで、このNPOの資金調達と管理、工場での検査の実施、サプライチェーン全体にわたるグッド・ウィーブ認定カーペットの追跡に役立っています。

事務局長のニナ・スミスは1999年に米国グッド・ウィーブの事務所を開設し、現在そのグローバルな組織を率いて、製造業者に子供の搾取をやめさせる奨励制度を実施しています。グッド・ウィーブはまた、このNPOのラベルがついた「児童労働によらない」カーペットを購入するよう消費者に勧める活動も行っています。

私たちは大きなミッションを持った少人数の団体です。私たちのFileMakerソリューションは、児童労働の撲滅を成功させるサポートをしてきました。

— グッド・ウィーブ インターナショナル事務局長
ニナ・スミス氏
Goodweave

児童労働を四分の一まで減らす

小規模とはいえ、グッド・ウィーブは子供たちを救助し保護するために、複雑で組織的な取り組みを進めています。ワシントンDCにある本部で働く13人の職員は、資金を調達し、売上と輸出業者の手数料を計算し、165の輸出業者が抱えるサプライチェーンを追跡します。このサプライチェーンは、相互に関係のあるサプライヤーや、都市部の工場から村落の家内工業でカーペットを生産する下請け業者にまで及びます。

グッド・ウィーブ認定のカーペットには、1枚ずつ固有の番号をもつラベルがついています。その番号はカーペットの品質を保証するために、ときには染色や紡績の工程まで含めて、生産履歴を大元まで完全にさかのぼれるものでなければなりません。

「当初から、広範囲にわたる組織の機能をサポートするソリューションが必要でした。私は以前働いていたNPOでFileMakerを使った経験があるので、私たちの複雑な業務を十分にサポートできるパワフルさと柔軟性を備えていることはわかっていました」と、スミス氏は語ります。

Worker

39,000人の作業者が対象となる検査

1999年に米国で組織が設立されると、グッド・ウィーブはFileMaker Business AllianceのメンバーであるColibri Solutions, LLCと共同で、このNPOの業務のほぼすべての局面を効率化するカスタムデータベースの作成に着手しました。現在、FileMakerのソリューションはコミュニケーションの管理、Webサイトの更新、資金調達、財務管理で本部職員の役に立っています。グッド・ウィーブの理念の正しさを信じるColibriは、開発作業のほとんどに無償で貢献しました。

スミス氏は次のように話しています。「どのNPOでも最優先されるのは事業を持続可能にすることで、これには資金の調達と、それを効果的に使うことも含まれます。FileMakerソリューションがなければ、私たちの資金を管理するのはほとんど不可能だったでしょう。」

グッド・ウィーブではFileMakerを資金調達の管理だけでなく、サプライチェーンの検査データの追跡にも利用しています。現在、45名の現場職員が検査を実施し、毎年39,000人以上の作業者が対象となる約3,500の工場での結果を報告しています。カーペット生産は家内工業で、何万もの小さな工場、村の「織り小屋」、さらに家庭にまで分散しているため、この検査はとても困難なものです。

検査では、作業者の構成や工場と取引関係がある輸出業者など、65以上のデータポイントが収集されます。劣悪な作業条件や、収集された情報はほぼいつも児童に関連したものが含まれるため、検査は慎重に行わなければなりません。所見は役割ごとにパスワードで保護されたアクセスによって保護することが必要です。

児童就労法違反が見つかった場合は子供を救出し、グッド・ウィーブがさまざまな社会福祉を提供します。最終的な目標はこうした子供たちをグッド・ウィーブの支援のもとで就学させ、可能な限り家族のもとに戻すことを目指します。これらの取り組みすべてに足並みの揃った事業計画と高度な機密保持が求められます。

検査担当の職員が活動する地域では、電気もインターネットも所々でしか利用できないため、検査は今でも紙を使って行われています。データは本部にあるFileMaker Serverにアップロードされ、分析と今後の対応に利用されます。ただしグッド・ウィーブでは将来、紙をiPadとFileMaker Goに置き換えて検査をより効率化する計画を立てています。

Tiny Staff

少人数の職員、大きなミッション

児童労働者のいない施設で生産され、番号を割り当てられたカーペットは、世界中のどこに出荷されてもFileMakerソリューションによって追跡することができます。小売業者と消費者は、グッド・ウィーブの認定ラベルがついたカーペットを扱ったり、購入することで児童労働撲滅に貢献していると自負できます。そしてグッド・ウィーブは、世界で最も憂慮すべき困難な問題の1つである児童労働の解決に役立っていると確信できます。

グッド・ウィーブは現在、「Stand with Sanju(サンジュを支持しよう)」という実話に基づく、有力な新しいキャンペーンを展開しています。その結果、組織はこれまでになく大きな成功を収めつつあります。

スミス氏は次のように述べています。「私たちは大きなミッションを持った少人数の団体です。私たちのFileMakerソリューションは、児童労働の撲滅を成功させるサポートとなってきました。今後は、グッドウィーブの活動を通じて得た手法を、他の産業分野においても展開する予定です」

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