日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司

FileMakerの生産システムソリューションにより、工程の管理をデータ化し、人的ミスを大幅に削減。開発コストが低いながらも優れた柔軟性を備え、わかりやすい画面操作で初めてのスタッフもすぐに利用することができるため、生産と管理の効率が向上。

ペーパーレス化と生産の効率化を両立 ― 容易に操作をマスターできるFileMakerで工場管理の効率化に革命を起こす

FileMakerプラットフォームで構築した生産システムの導入により、作業効率が向上し、管理がより簡素化されると同時に、コストと不良品率の低減にも貢献

日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司

  • 揚州市江都区仙女鎮

概要

  • FileMakerプラットフォームで開発された生産管理システムの導入によって、業務の効率化および管理の簡素化を図ると同時に、コスト削減と品質不良率の低減につながりました。

業界

  • 生産加工、製造業

ソリューション

  • 日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司は、従来の加工工場が抱えていた多くの問題を、次のようなFileMakerのカスタムソリューションを導入することにより、解消した:工程管理システム(Process Management System)、工程データ収集システム(Process Data Collection System)、ツール寿命管理システム(Tool Life Management System)、ペーパーレスな調達システム(Non Production Material Order System)

利点

  • 開発コストが抑えられた上、工程管理のデジタル化によって、人的ミスを大幅に減少し、業務管理の効率アップにつながりました。また、柔軟性に優れており、直感的に操作しやすいため、初めての人でもすぐ使えるようになります。リモート管理も手軽に実現されました。

システム構成

  • FileMaker Pro 13:25ライセンス
    FileMaker Go 13:iPad 8台を利用、今後更に40台を増やす予定

従来の加工工場が抱えていた課題が解決され、ペーパーレスかつ生産性の高い部門へ

日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司

揚州市江都区仙女鎮にある日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司は、日本の日清紡ホールディングス株式会社とドイツ企業であるコンチネンタル社の共同出資会社で、コンチネンタル社はフォーチュン・グローバル500にランクインしている企業です。日清紡株式会社は、世界各国に拠点をもつ日本企業で、自動車の部品や機械や電子機器などを生産しています。独コンチネンタル社は100年の歴史を持つグローバルグループ企業で、主力製品のタイヤをはじめ、ブレーキ装置並びに、車両挙動制御装置などの、車両システム部門(オートモーティブ・システムズ)分野で業績を伸ばしています。日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司では、世界的に最先端の技術を用いて、EBS(電子制御ブレーキシステム)の主要部品であるバルブブロックに、加工、高圧洗浄、AOI(画像処理検査)といった処理を施し、その製品は中国に展開する、欧米、日本、そして中国の自動車メーカーにOEM供給しています。

日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司 COO 岩村氏

これまでの一般的な加工工場では、トラブル発生時に迅速かつ適切に対応できない、資材管理や生産のタイムスケジュールの管理が煩雑、ラインのデータを把握できない、といった多くの問題を抱えていました。特に要とも言える工程管理は、コスト削減や生産性を上げるだけではなく、企業の競争戦略の核ともなります。

日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司では、85人いる工場スタッフのうち、直接生産に関わっているスタッフが58人います。2015年の生産量は約150万台を見込んでおり、これほど生産量のある大型工場がどのようにして、たった58名のスタッフで効率よく稼働しているのでしょうか。彼らには“秘密兵器”があります。

同社ではFileMakerのカスタムソリューションを、工程管理システム(Process Management System)、工程データ収集システム(Process Data Collection System)、ツール寿命管理システム(Tool Life Management System)、ペーパーレスな調達システム(Non Production Material Order System)において使用することで、従来、加工工場が抱えていた多くの問題を解消しています。




FileMakerのカスタムソリューションがそれぞれの生産ラインの細部まで浸透したことにより、生産の効率が向上しただけでなく、不良品が発生する原因を即時に検知でき、不良品の発生率も大幅に減少

iPadで表示された工程管理システム

生産管理システムを通じて、サプライヤーに原料の発注をします。原料が入荷されると、工程管理システムで原料の1つ1つに、番号とQRコードを割り振ります。原料を使用する際に、作業員がQRコードをスキャンするだけで、使用状況がiPad上のFileMakerソリューションへ登録されます。

その後、入荷された原料は加工、高圧洗浄、AOI(画像処理検査)などの工程を経ます。製造工程の中で、工程管理システムが各設備機器でどの品番の原料が加工されたかを記録すると同時に、その設備機器の加工データ(ログ)を収集します。また、エラーが発生した際、作業員が設備機器のトラブル、品質不良データを入力することで、生産ラインの一元的なコントロールおよび管理を行えます。

完成品は、工程管理システムを通じて完成品のQRコードが割りふられ、出荷の準備に入ります。このように原料の入荷、使用から、製品の出荷まで、すべてのデータ(ログ)がFileMakerに取り込まれます。一方、工程データ収集システムは、リアルタイムで製造工程におけるデータを取り込み、各工程の生産の総合指標(KPI)の集計、分析も行われます。また、ツール寿命管理システムの運用により、製造システムを正常に稼働させるために、設備機器の加工ツールをいつ取り替える必要があるか等も監視しています。

FileMakerソリューション導入によって、原料の受入れと生産設備の稼働状況のフィードバックがリアルタイムで得られるようになりました。以前は、不良品が出ると、関係する生産設備、機器を一つ一つ調べる必要があり、それは紙ベースの資料によって行われていました。FileMakerソリューション導入後は、不良品のQRコードを読み取り、その生産工程にあるすべてのデータを調べることができるため、具体的にどの生産設備と機器、原料で不良が出たのかを簡単に知ることができ、すぐに問題を解決できるようになりました。FileMakerの導入後、大幅に設備稼働率が向上し、品質不良率が下がりました。

SCM 概覧&ERP
インライン FTL 加工コンセプト

FileMakerソリューションにより、他のデータベースソフトウェアと比べて開発コストを約5分の1に抑えることができ、運用コストも削減できています。異なるプラットフォームで使用できる上、使いやすく習得しやすいインターフェースのため、すぐにスタッフがつかえるようになり、部署や工員の時間とコストを大幅に削減することができました。

― 日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司 COO 岩村氏


ファイルメーカーによる情報収集と生産管理

1時間ごとの生産状況を稼働モニターで確認

FileMakerの導入によって、管理スタッフ層にも大きな変化が見られました。以前は、スタッフ一人一人が、データ収集から始め、レポートを完成させるまで最低3日はかかりました。時間と手間が掛るだけではなく、人的ミスも多く発生し、管理者を悩ませていました。しかしFileMakerによって開発された工程データ収集システムの導入後は、iPadで設備機器のトラブル、品質不良データをスキャンし、付帯情報を現場で直接入力することにより、情報の精度が上がりました。また、システムが10分ごとに自動的にパフォーマンスのデータを収集するので、稼働モニターによって設備の稼働状況を確認することができるようになりました。以前のように1時間ごとに一台一台生産ラインの生産量を手で記録する必要がなくなり、システムを通して、製造実績とフォーキャストを知ることができるようになりました。さらに、その日のレポートを数分で作成できるようになりました。

同社製造部でマネージャーを務める施衍軍 氏は、「FileMaker導入前は、毎日、各生産工程のデータをすべて紙ベースで記録集計し、作業日報レポートを作成する必要がありましたが、FileMaker導入後は、作業日報をリアルタイムで確認できるようになり、全体的な効率が大幅に向上しました。私たちはペーパーレス化も実現し、顧客満足度の向上にもつながってします。」と語ります。

不良品レポート一覧
不良品詳細

FileMakerで開発したソリューションを使うことにより、大幅に時間とコストを削減

FileMaker Business Alliance(FBA)ネビュラ有限会社代表取締役 松本 健吾氏

同社のソリューションは、FileMaker Business Alliance(FBA)であるネビュラ有限会社によって開発されました。日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司の独自のニーズに応じてフレキシブルなソリューションとなっており、他社ソフトウェアと比べると開発期間も短く、6ヶ月でソリューションを完成させ、本番運用を開始することができました。

日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司のCOOである岩村氏は、FileMaker採用の経緯と優位性を次のように説明します。「日本の工場にいた10年間はずっと他のデータベースを使っていましたが、4年前に日本でFileMakerと出会い、とても効率的なデータベースソフトウェアだと感じました。その後、工場長として中国に渡った際にFileMakerを採用しました。他のデータベースソフトウェアと比べて開発コストを約5分の1に抑えることができ、運用コストも削減できます。異なるプラットフォームで使用できる上、使いやすく習得しやすいインターフェースのため、すぐにスタッフがつかえるようになり、部署や工員の時間とコストを大幅に削減することができました。」


今後の展望

日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司の2015年の生産量は約150万台を想定しています。さらに2016年は約300万台、そして5年後には、年間約650万台を計画しています。



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