ユーザーインタビュー

株式会社やまと

女性を惹き付けるきものショッピングサイトを、少人数体制で運営

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スタッフによる商品登録

4. ビジュアル重視の特集ページも自動生成

特集ページといっても、少ないスタッフで回さないといけないため、自動化と柔軟性を両立するようにシステムを工夫しました。タイトル名や各ページのメインイメージ画像を登録すれば特集ページが生成されますが、レイアウトを自由に編集したいページも指定できるようになっています。HTMLを部品化して、静的なページをシステム内では動的に作っているため、商品ごとジャンルごとにページをカスタマイズできるのが特徴です。また、個々の商品詳細データで、該当する特集ページにチェックを入れれば、それだけでその特集ページに商品が配置されます。
そして、特集ページを少ない手間で更新できるようになったことで、次々と新しい企画をトップページにアップできるようになりました。2008年に開催した浴衣デザインコンテストは、多くの専門学校から応募が来るなど人気を集め、2009年にはファッション雑誌「Ray」とのコラボレーションによるオリジナル浴衣企画も展開。トップページには常に新鮮な情報が掲載され、それがお客さまを引きつけることになっていきます。
こうした取り組みが功を奏し、浴衣屋さん.comは初年度の夏商戦だけで数千万円の売上を記録しました。これは、浴衣に限れば10〜15の実店舗に相当するそうです。浴衣屋さん.comの成功を受けて、「きもの遊び.net」などの姉妹サイトを続けてオープン。これらのサイトで利用するデータベースは分かれていますが、システムはいずれも同じものを使用し、データベースを相互使用する事でポイントの共通利用も実現させました。2009年度中には、更に幾つかのサイトを立ち上げ、ショッピングサイト同士を結ぶポータルサイトも構築する予定ということです。

商品マスタ画面

商品マスタの画面から、商品の詳細情報や在庫、受注情報にアクセスできる。

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5. 実務作業の効率を上げるための細やかな工夫

やまとのショッピングサイトは、専属担当者が3人、繁忙期に2〜3人のヘルプが入るという体制で運営されています。これだけ少ない体制で業務をスムーズに回せている理由の1つは、ユーザーインターフェイスのこまめな改善です。例えば、商品マスターデータの登録画面にも一工夫してあります。各商品の個別データ画面では商品画像のサムネイルが表示されますが、これだと担当者が説明を書く際に、商品の細部がわかりくいという不満がありました。そこで、大きな写真で表示できるプレビュー画面を用意し、セールスポイントを書く際にもいちいち元の商品を調べなくてもすむようにしています。

「本当に最初は素人としての要望ばかりでした。このボタンを押した時に画面はこう遷移して欲しいとか、この集計データを見られるようにして欲しいといった注文をバルーンヘルプさんに出しています。FileMaker ならちょっとした機能追加も短期間で実装できるのでどんどん進化させられます。」(西塚氏)

6. 1つのデータから、商品や客層を掘り下げて見られる

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やまとのサイトは自社運営のため、ポイントの還元率が高いということも人気の一因でしょう。浴衣セットを買ったお客さまが、再度訪れてポイントを使って買い物をすることも多いそうです。こうしたリピート率を高めるために、同社は会員向けのメールマガジンを発行しています。メールマガジンの発行も FileMaker 上でおこなっており、お客さまの蓄積ポイント数をデータベースから取得して自動的にメール本文に差し込むようになっています。
また、商品やお客さまのデータは、トレンドを読み取り、満足度の高い品揃えを実現するための貴重な材料になると、西塚氏はいいます。

「1つのデータから、どんどん情報を掘り下げていけるのも FileMaker の強みだと思います。商品データの画面から売れ行きやどういう年代のお客さまが買っているかがわかりますし、在庫確認もできます。すべてのデータが連係していて、それらを相互に簡単に呼び出せるのは素晴らしいと思います。」(西塚氏)

商品マスタプレビュー

注文一覧画面では色分け表示を効果的に使うことで、注文の状況が一目で把握できるようになっている。

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1つの品番でセット商品やオプション品の在庫管理が可能なため、商品マスタ数を節約でき、結果的に管理コストの削減にもつながっているそうです。
今後は、問い合わせメールの処理も FileMaker に取り込んで、お客さまのデータと関連づけられるようにし、カスタマーサポートの向上をおこなう予定とのこと。

「2009年度中には、更にいくつかのサイトを立ち上げる計画です。今後制作するサイトでも FileMaker を利用することで、現サイトとの会員ポイント等のサービスの相互利用を可能にし、より顧客満足度を高めて行きたいと考えています。」(西塚氏)

お客さまが求めるものをきちんと提供し、業務のムダを省いてコストを下げる。当たり前のことですが、厳しい経済状況だからこそ、こうした基本に立ち戻ることが重要なのかもしれません。低コストで導入できる FileMaker は、こうした企業努力を支える強力なツールになることでしょう。


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プロフィール

株式会社やまと

プロフィール

1917年(大正6年)創業。38都道府県で着物専門店「やまと」を始めとして、セレクトショップ「なでしこ」、レンタルショップ「おしゃれ」、リサイクルショップ「たんす屋」など、幅広く着物ビジネスを手がける。

http://kimono-yamato.co.jp/

システム構成

    • FileMaker Server
      1ライセンス(VLA)
    • FileMaker Pro
      10クライアント(VLA)

システム開発パートナー

株式会社バルーンヘルプ
http://www.balloon.co.jp

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